今回の試験について

こんばんは。昨日は時間を作らなくて投稿できませんでした。反省…

 

今日は今回受験した第149回日商簿記2級本試験について私の感想を書こうと思います。

 

昨日日本商工会議所から試験の講評が発表されました。

 

https://www.kentei.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2018/06/149-02-ito.pdf

 

講評にもある通り私自身としてはあまり難しい試験ではなかったように思いました。第2問は処理が多く普段は使わない下書きを使いましたが第3問は本店の損益のみで良かったことや、第1問や第5問が見慣れた問題であったことを考えると難易度としては普通くらいかなと。

 

ただ、まだ全体の合格率は公表されていないものの現時点で合格率は前回に比べてかなり低くなっており、この原因について自分なりに考えてみました。私は主に受験者の思い込みが原因かなと思いました。

 

今回の受験に際してネットでいろいろと情報収集してみたのですが、「第1,4,5問で満点近く得点して第2,3問で部分点を拾う」のが良いというブログの記事などがよく見受けられました。確かに仕訳問題や工業簿記は比較的得点しやすいのであながち間違ってはいないと思うのですが… 問題なのはこのフレーズの解釈です。

 

私自身も前回の受験勉強のときそうだったのですが、このフレーズを「仕訳問題と工業簿記は全範囲勉強して、商業簿記の勉強は中途半端でもいい」と捉えてしまった人が多いのではないかと思いました。

 

第1,4,5問で満点を取るのはなかなか大変です。私は結構今回は自信がありましたがこの3つの大問で52/60点でした。本番の緊張感や焦りの中でも満点を取るにはインプット(各論点の理解)のみならず相当なアウトプット(問題演習)の量が必要になると感じました。

 

商業簿記に関しても、今回の平均点を見る限り本支店会計に触れていなかった受験生は多かったように思います。ノータッチのところがあればそこが出題されただけでかなり厳しくなります。部分点をいつでも確実に取るのも簡単ではないと思います。

 

そもそも初めから部分点を狙いに行く場合、例えば商業簿記で20点捨てるとなれば合格のためには70/80点が必要で得点率としては9割近く必要になります。解ける問題を確実に解く力というのは簿記の試験に限らず必要ですがそれは義務教育や入試のための勉強で幼い頃から身につけておかないと人によってかなり差がつくものだと私は考えているので誰もが簡単に真似できるものではないと思います。

 

長々と書きましたが、決して私はネット上で合格者の方が自身の取った戦略を公開するのを否定しているわけではありません。情報を受け取る側(受験生)がそれを鵜呑みにして真似しようとすることが問題だと思っているだけです。

 

私は高校生までの勉強が適当だったこともあり、どうしてもケアレスミスをなくすことができなかったので全範囲きっちり演習を重ねて満遍なく得点することを目標にし、それに成功して合格できました。

 

当然、私のように時間のある受験生ばかりではないと思うのである程度効率を求めるのは間違いではないと思うのですが、人によってその戦略は千差万別だと私は考えています。

 

今回は新論点が追加されて初の試験だったため、予備校のテキスト等に載っている「新論点が初めて出題されるときはそんなに難しくない」というフレーズに惑わされた受験生もいたと思います。

 

少なくとも、このような予想を立てているのは出題者側ではないので最終的には自己責任で努す。簿記の試験に限らずですが、私は努力が必ずしも報われるとは考えていません。あくまでも自分にあった適切な方法で努力することが大切だと思います。

 

ネットで調べればある程度のことがわかるようになった反面、情報を受け取る側に情報を鵜呑みにしない技術が求められるようになった気がします。その分情報を取捨選択して自分に合う勉強法、得点戦略を見つければ効率良く合格を目指せると思います。私自身も今回の受験で得た教訓を1級の勉強に活かしていきたいと考えています。

 

かなり長文になってしまいましたが、以上が私の意見です。

 

 

今日の一曲です。カラオケでよく歌いますがかなり歌いやすいほうだと思います。

 

それでは。